船堀・新小岩(江戸川区)の歯医者、中山歯科医院

保険適用の白いかぶせ物・歯科用CAD/CAM冠とは?適用症例やメリット・デメリットを解説

      2025/05/20

江戸川区•船堀の歯医者、中山歯科医院で保険適用の白いかぶせ物・歯科用CAD/CAM冠についての解説

こんにちは、船堀の歯医者、中山歯科医院です。

口元の見た目を重視される方にとって、詰め物やかぶせ物といった補綴物が白く自然な見た目であるかどうかはとても重要です。
CAD/CAM冠は、そのようなニーズに応えつつ、保険適用の範囲内で治療を受けられる治療法です。
コンピューター技術を利用して作成が行われるため、効率的で精度も保たれています。CAD/CAM冠の基本的な知識、メリットやデメリット、保険適用の範囲について解説します。

 

CAD/CAM冠とは

江戸川区•船堀の歯医者、中山歯科医院で保険適用の白いかぶせ物・歯科用CAD/CAM冠についての解説

CAD/CAM冠は、専用の機械で患者さんの歯型データをスキャンすることで、お口の状態にぴったりと合った修復物を作成する方法です。
2024年6月に保険適用範囲が拡大されたため、それまでよりも多くの患者さんがこの治療を受けられるようになりました。

 

CAD/CAM冠の素材

江戸川区•船堀の歯医者、中山歯科医院で保険適用の白いかぶせ物・歯科用CAD/CAM冠についての解説

CAD/CAM冠は、レジン(高強度プラスチック)とセラミック(陶器)を組み合わせたハイブリッドレジンと呼ばれる素材を使用して作成されます。天然歯に近い硬さと強度、自然な色調と質感が特徴です。
また、保険が適用されるため、費用の面でも大きなメリットがあります。

これまで白い補綴物といえば、セラミックやジルコニアといった材料が主流で、それらは自由診療のため高額でした。費用がネックとなり、白いセラミック素材ではなく銀歯を選んだという経験がある方も多いのではないでしょうか。
これに対しCAD/CAM冠は、保険が適用されるため、多くの患者さんにとって手が届きやすい選択肢となっています。
さらに、メタルフリーであることから、金属アレルギーを気にする必要がないことも特徴です。

 

CAD/CAM冠のメリット

金属アレルギーの心配がない
CAD/CAM冠で使用する材料は、レジンとセラミックの混合物です。
金属を含まないため、金属アレルギーによるリスクがありません。
また、銀歯から溶け出した金属イオンが歯肉に沈着し、歯ぐきや口元を黒ずませる「メタルタトゥー」も防止できます。

保険が適用される
CAD/CAM冠は保険適用のかぶせ物のため、経済的な負担を軽減できます。
治療費の目安は、3割負担の場合で6,500円ほどです。
自由診療のセラミック素材は5万円から10万円ほどが相場のため、大きくコスト負担を抑えられる素材となっています。

天然歯に近い硬さ
銀歯は硬く耐久性がありますが、その硬さゆえに周囲の天然歯に過度な負担をかけ、かみ合わせのトラブルが起こりやすいというデメリットがありました。
一方、CAD/CAM冠に使用されるハイブリッドレジンは、天然歯に近い硬さで設計されています。
これにより、銀歯と比べてかみ合う歯への負担が軽減されるというメリットがあります。

見た目が自然
CAD/CAM冠のハイブリッドレジンは、銀歯やレジンに比べて自然で美しい見た目です。
保険診療でも、こうしたきれいな白い歯を使用できるということは、多くの患者さんにとって魅力的なポイントです。
特に、人からよく見える前歯の審美性を重視する方には、大きなメリットとなります。

歯になじむ
CAD/CAM冠は、歯型データをコンピューターにスキャンし、専用のソフトウェアで設計します。
この設計に基づいて、さらに「ミリングマシン」と呼ばれる装置でセラミックブロックを削り出して作成するため、患者さんの歯にぴったりと馴染みやすいという特徴があります。
高い適合性のため、治療後に違和感が少なく、自然な感触で食事や会話を楽しむことができます。

 

CAD/CAM冠のデメリット

適用条件がある
CAD/CAM冠は前歯から奥歯まで保険適用となっていますが、すべてのケースで適用されるわけではありません。
治療対象には条件があり、例えば、治療する歯の反対側に、上下でしっかりとかみ合う大臼歯があることが求められます。
このような条件がクリアされなければ、保険が適用されないため、治療計画の段階でしっかり確認することが重要です。

耐久性や強度が劣る
CAD/CAM冠の素材にはプラスチックが含まれており、プラスチックはセラミックや金属と比べると耐久性や強度が劣ります。
そのため、長時間使用していると表面が劣化し、色が変わる可能性があります。
また、歯ぎしりや食いしばりの癖がある方の場合、欠けたり割れたりするリスクが高まります。
こうしたリスクを軽減するためには、定期的なチェックとアフターケアが欠かせません。また、場合によってはナイトガードの使用が必要となります。

歯垢が付きやすい
CAD/CAM冠のハイブリッドレジンにはプラスチックが含まれているため、その性質上、銀歯やオールセラミックに比べて歯垢がつきやすいというデメリットがあります。
日々のブラッシングやデンタルフロスの使用を徹底することが、CAD/CAM冠を清潔に保つためには不可欠です。

 

CAD/CAM冠の保険適用範囲

2024年6月に改訂された保険適用範囲によって、第二大臼歯(7番)および第三大臼歯(8番/親知らず)にも保険適用範囲が広がり、CAD/CAM冠は条件付きですべての歯に使用可能になりました。

ただし、適用にはいくつかの条件があります。
まず、CAD/CAM冠を装着する歯の反対側に、上下でしっかりかみ合う大臼歯があること(ブリッジを含む)が必須条件です。
さらに、装着する歯と同じ側に、上下でしっかりかみ合う大臼歯があり(ブリッジを含む)、CAD/CAM冠に過度な力がかからないか、または装着する歯と同じ側にかみ合う大臼歯がない、あるいは義歯の場合には、その手前の歯がしっかりかみ合う(ブリッジや乳歯を含む)ことが条件となっています。

 

CAD/CAM冠の寿命

一般的に、CAD/CAM冠の経年劣化による変色や着色が発生するまでの期間は、2〜3年とされています。
定期的なメンテナンスやケアを行うことで、寿命を延ばすことも可能ですが、一般的には2〜3年ごとに作り替えが必要になると考えると良いでしょう。
使用している間は定期的に歯科医院でメンテナンスを受け、そのうえで定期的に新しいものと交換することで、美しさと健康を維持しやすくなります。

 

まとめ

江戸川区•船堀の歯医者、中山歯科医院

保険適用のCAD/CAM冠は、自然な見た目と機能性を兼ね備えたかぶせ物であり、金属アレルギーの不安を軽減できる点や、保険適用によって経済的負担を軽減できることが魅力です。
しかし、保険適用条件があることや耐久性や劣化リスクというデメリットもあります。
歯科医師と納得いくまで相談を行い、自分に合った選択をして口内の健康を守りましょう。

 



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