エアフローってどんなクリーニング?メリット・デメリットを解説
2025/08/20

こんにちは、船堀の歯医者、中山歯科医院です。
食べ物や飲み物、喫煙による着色汚れは、歯ブラシだけではなかなか落とすことができません。
また、歯科医院で保険適用のクリーニングを受けても、これらの汚れを除去しきるのは難しいのが現状です。
そこで取り入れたいのが、エアフローを使ったクリーニングです。
エアフローとは、微細なパウダーを高速で噴射する専用機器を使い、歯の表面を磨く方法です。
こびりついた着色汚れだけでなく、細菌の膜であるバイオフィルムも除去できます。
今回は、エアフローの特徴やメリット・デメリットについて解説します。
エアフローとは

エアフローは、ジェット水流を使って微粒子パウダーを歯に吹き付け、着色汚れや歯垢などを除去するクリーニング方法のことです。
微粒子パウダーを使用しているため、物理的な接触を抑えながら、歯ブラシが届きにくい細かな部分まできれいにすることができます。
そのため、歯のエナメル質を摩耗させるリスクや、歯ぐきを傷つけるリスクが少ないクリーニング方法となっています。
エアフローと保険のクリーニングの違い

保険適用のクリーニングは、歯面に付着した歯石や歯垢を取り除くために、スケーラーという金属製の器具を使用します。
スケーリングは汚れを物理的に取り除くため、歯石が多くたまっている場合や、進行した歯周病の治療に向いています。
一方、エアフローによるクリーニングは、見た目の美しさや予防に重きを置いている方法です。
日常生活でつきやすい茶渋やヤニなどの着色汚れや、歯磨きでは落としにくいバイオフィルムの除去に適しており、口内を清潔に保ちたいときに使われます。
スケーリングとエアフローではその特徴が異なるため、クリーニングの目的に応じて使い分けるとよいでしょう。
エアフローのメリット

着色汚れを落とせる
茶渋やタバコのヤニなど、日々の歯磨きではなかなか落とせない頑固な着色汚れも、エアフローであれば除去が見込めます。
また、微細なパウダーを吹き付けているため、歯間や補綴物の周辺といった歯ブラシが届きにくい場所の汚れもしっかりと取り除くことが可能です。
矯正治療中の方であれば、装置付近に付着した汚れも取り除くことができます。
短時間で施術できる
エアフローは、効率的に口腔内をクリーニングすることができます。
1回の施術にかかる時間は30分から60分程度となっており、この時間で口腔内を一通りクリーニングすることができます。
保険診療のスケーリングの場合、一度に施術できる範囲に制限がありますが、エアフローは自由診療です。
そのため回数や時間の制限がなく、通院回数を抑えることが可能です。
歯や補綴物を傷つけない
エアフローでは、器具が直接歯に触れることはありません。
また、使用するパウダーは微粒子のため、歯の表面や補綴物を傷つける心配も少ないという特徴があります。
虫歯・歯周病予防になる
エアフローは、着色汚れだけでなく、虫歯や歯周病の原因となるバイオフィルムや歯垢も除去します。
歯と歯の間や、歯と歯ぐきの境目といった歯磨きやクリーニングがしにくい箇所でも、エアフローの微細な粒子がしっかりと入り込んで汚れを取り除くため、虫歯や歯周病のリスク軽減につながります。
汚れが付きにくくなる
エアフロー後は、歯の表面がツルツルと滑らかな状態になります。
そのため、クリーニング後しばらくの間は歯垢や着色汚れのつきにくい状態が続き、口内の清潔さを維持しやすくなります。
エアフローのデメリット
保険が適用されない
エアフローには、保険が適用されないというデメリットがあります。自由診療のため、費用は歯科医院によって異なります。
そのため、事前にいくつかの歯科医院を調べ、料金を比較検討してから受診するといいでしょう。
痛みを感じる場合がある
噴射されるパウダーや水流が歯ぐきや舌に当たった際に、チクチクとした感覚を覚えることがあります。
特に知覚過敏の方は痛みを感じやすいため、施術前に歯科医師に伝えておくようにしましょう。
エアフローの注意点
ホワイトニング作用はない
エアフローは、歯の表面に付着した汚れを取り除くことで歯をきれいに見せることはできますが、歯そのものの色を変えることはできません。
歯を白くしたい場合には、ホワイトニングとの併用を検討しましょう。
受けられない人もいる
エアフローは、呼吸器疾患を抱えている方、放射線治療中の方、妊娠中・授乳中の方、ナトリウム摂取制限がある方、塩化セチルピリジニウム(CPC)やエリスリトールにアレルギーを持つ方などは、受けられない場合があります。
施術後の制限がある
エアフロー施術後は、コーヒーや紅茶、カレーといった着色しやすい飲食物は避ける必要があります。
短くても1時間、できれば2~3時間は控えることで、歯の美しさをキープしやすくなります。
また、タバコや炭酸飲料も控えるようにしましょう。
エアフローの料金相場

エアフローの費用相場は、1回の施術につき4,000円~6,000円程度です。
自由診療のため、歯科医院によって異なりますが、ホワイトニングなどと比べると比較的負担が少ない施術となっています。
当院では、片側:3,500円、両側:6,600円の料金でご提供しております。
クリーニングを受ける頻度

クリーニングを受ける頻度の目安は、虫歯や歯周病の有無、歯並びの状態、喫煙習慣、年齢などによって異なります。
一般的には3か月から6か月に1回ほどですが、歯周病の方や虫歯ができやすい方は、1~2か月に1回の頻度で受けておくと、症状の悪化や発症を抑えやすくなります。また、歯並びが悪い方や喫煙者の方も、2~3か月に1回が目安となります。
自分に合った頻度は口内の状態によって異なるため、歯科医師や歯科衛生士に確認してみましょう。
まとめ
エアフローは、微粒子パウダーを用いて歯の表面に付着した着色汚れやバイオフィルムを取り除くクリーニング方法です。
保険適用外であることや特定の条件で受けられないことなどのデメリットもありますが、定期的に施術を受けることで着色汚れのない歯を維持することができます。
また、それによって虫歯や歯周病のリスクも軽減できます。
健康な口内環境を維持するために、エアフローを含めた定期的なクリーニングを取り入れてみてはいかがでしょうか。
中山歯科医院:https://w-nakayama.com/
〒132-0025 東京都江戸川区松江1−1−3
電話:03-3651-0250
電車でお越しの方:
都営新宿線線船堀駅 バス5分
JR線新小岩駅 バス8分