船堀・新小岩(江戸川区)の歯医者、中山歯科医院

歯を抜いたあとの穴はどのくらいでふさがる?期間と注意点を解説

      2025/12/20

江戸川区•船堀の歯医者、中山歯科医院で歯を抜いたあとの穴はどのくらいでふさがる?期間と注意点を解説

こんにちは、船堀の歯医者、中山歯科医院です。

親知らずなどを抜歯したあとに、「穴がどのくらいでふさがるのか」「どのように治っていくのか」が気になる方は多いのではないでしょうか。
抜歯は歯ぐきや骨に傷を伴う処置であり、治り方には個人差があります。
今回は、歯を抜いたあとの穴がふさがるまでの期間や治癒の流れ、注意したい点について解説します。

 

抜歯後の穴がふさがるまでの期間

江戸川区•船堀の歯医者、中山歯科医院で歯を抜いたあとの穴はどのくらいでふさがる?期間と注意点を解説

親知らずを抜いた後の穴がふさがるまでの期間は、歯の大きさや埋まり方、抜歯の方法や傷の大きさによって個人差があります。
一般的な目安として、歯ぐきの切開が不要で比較的抜きやすい場合は、1か月ほどでふさがります。

一方、切開が必要な難しい抜歯では、1か月から半年ほどかかることがあります。
特に、骨の中に深く埋まっている親知らずや、虫歯が骨の下まで進行している場合は、抜歯時に骨を削ることもあり、回復に時間がかかります。

 

抜歯後の穴がふさがるまでのステップ

抜歯当日から抜歯翌日

抜歯直後の1〜2日で、抜いた部分の穴は血液で満たされます。
この血液はやがてゼリー状に固まり、「血餅」と呼ばれる塊になります。
血餅は露出した骨や組織を覆い、外部の細菌から傷口を守ると同時に、炎症や感染を防ぐ役割を果たします。
また、血餅の下では組織の修復が始まり、新しい上皮が徐々に形成されます。
血餅は抜歯後の治癒の最初の段階であり、血餅がうまく作られないとドライソケット(血餅不全)という痛みを伴う合併症が起こる可能性があります。

抜歯後3~4日

抜歯から3〜4日経つと、穴の周囲から歯ぐきの組織が再生し始めます。
この段階では、組織はまだやわらかくデリケートな状態です。
そのため、舌や指で触れたり、歯ブラシで強くこすったりすると、再生途中の歯ぐきが傷つき、治癒が遅れる可能性があります。
また、出血や腫れが残っている場合もあるため、口腔内を清潔に保つことが大切です。
この時期は、やわらかく刺激の少ない食べ物・飲み物を選ぶことで、歯ぐきの再生を妨げずに過ごすようにしましょう。

抜歯後約1週間

抜歯から約1週間経つと、血餅は肉芽組織に変わります。
肉芽組織は血餅よりも丈夫で、傷口を保護する役割を担っています。
血餅のように触れるとすぐ取れてしまうようなことはありませんが、この時期は、強いうがいや舌・指で触れるなどの刺激を避けることが大切です。
傷口に余計な負担をかけずに過ごすことで、肉芽組織がしっかり形成されます。

抜歯後約1か月

抜歯から1か月ほど経つと、かさぶたのような肉芽組織が徐々に新しい骨に置き換わり始めます。
この時期には、歯ぐきもだんだんと穴を覆って閉じていくのが一般的です。
このため、食べ物が詰まる心配は徐々に減ります。
しかし、歯ぐきや骨の再生はゆっくり進むため、引き続き刺激を与えないように注意することが大切です。

抜歯後3か月~半年

抜歯から3か月~半年ほどで、歯ぐきの穴は埋まります。
骨組織は最初はやわらかく未熟ですが、徐々に密度が増して硬くなり、安定した状態になります。
回復の速度や期間には個人差がありますが、3か月を過ぎると日常生活に支障なく噛める状態に近づきます。

 

抜歯後の注意点

ガーゼをしっかりと噛む

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抜歯直後は、出血を止めるためにガーゼをしっかりと噛むことが大切です。
個人差はありますが、出血が完全に止まるまでに約30分かかります。
ガーゼを噛むことで、抜歯部位は凝固した血液で覆われ、血餅が傷口を守るようになります。
出血が止まった後も数時間は唾液に血が混じることがありますが、通常は自然に収まります。
頻繁に口をゆすいだり、唾を吐いたりすると血餅が剥がれて出血が再開することがあるため、避けるようにしましょう。
もし長時間出血が続く場合や血餅が取れてしまった場合は、異常出血の可能性があるため、歯科医院に早めに連絡してください。

 

血行が良くなる行為を控える

抜歯後1週間程度は、激しい運動や長時間の入浴、飲酒など、血行が良くなる行為は避けましょう。
これらは末梢血管を拡張させ、再出血のリスクを高めることがあります。
また、痛みや腫れが強くなる場合もあるため、無理に体を動かさず安静に過ごすことが回復を促します。

 

麻酔が切れてから食事をする

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抜歯後2~3時間は麻酔が効いていることが多く、この間に食事をすると舌や唇を噛んだり、熱い食べ物で火傷をしたりする恐れがあります。
さらに、抜歯部分の穴に刺激を与えると血餅が剥がれ、抜歯後の穴が塞がりにくくなる「ドライソケット」になる可能性があります。
ドライソケットになると強い痛みが長く続き、治癒が遅れるため注意が必要です。
麻酔が切れるまでは飲み物にとどめ、食事は感覚が戻ってから摂るようにしましょう。

 

抜歯箇所に触れない

抜歯した部分を舌や指で触れることは避けましょう。
触れることで出血や感染、ドライソケットの原因になります。
また、穴に食べ物が入っても、無理に取り除こうとすると傷口を刺激して炎症を起こす可能性があります。
気になる場合は、軽く水で口をゆすぐ程度にとどめましょう。

 

強いうがいを控える

抜歯後は、強いうがいや頻繁に口をゆすぐことを避けましょう。
抜歯部位は血餅で覆われて傷口が保護されていますが、強いうがいによって血餅が流されると、細菌が入りやすくなります。
血餅が失われると、傷口の治癒が遅れたり、ドライソケットになります。
うがいは、口の中を優しくすすぐ程度にとどめるようにしましょう。

 

喫煙や飲酒を控える

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抜歯後は、喫煙や飲酒を控えることが大切です。
タバコに含まれるニコチンは血管を収縮させ、血流が悪くなることで傷口に十分な血液が行き届かなくなってしまいます。
また、アルコールを摂取すると血管が拡張して出血しやすくなり、血餅が形成されにくくなるため、傷口の治りが悪くなります。
抜歯後は少なくとも1週間程度は、喫煙や飲酒を避けるようにしてください。

 

抜歯後のケア方法

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抜歯後は口腔内を清潔に保つことが大切ですが、抜歯部位への刺激は避ける必要があります。
強いうがいや歯ブラシでの直接のブラッシングは控え、口を軽く水ですすぐ程度にとどめましょう。
食べ物が穴に入り込んでも、無理に取ろうとせず自然に排出されるのを待つようにしてください。
また、痛みや腫れがある場合は、歯科医師の指示に従い処方された鎮痛薬や抗生物質を使用しましょう。

 

まとめ

歯を抜いた後の穴は、個人差がありますが、だいたい1か月から半年ほどでふさがっていきます。
治りをスムーズにするためには、抜歯直後のガーゼをしっかり噛むことや、激しい運動や長時間の入浴など血行が良くなる行為を控えること、麻酔が切れるまで食事を控えること、抜歯部分に触れないこと、強いうがいや喫煙・飲酒を避けることが大切です。

 



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