入れ歯を外すと歯ぐきが痛む原因を解説
2026/01/20
こんにちは、船堀の歯医者、中山歯科医院です。
入れ歯を使用している方の中には、外した直後に歯ぐきに痛みや違和感を覚える方がいらっしゃいます。
このような症状の主な原因として、入れ歯の適合不良、口腔内の経年変化、歯科材料へのアレルギー反応、不十分な清掃状態などが挙げられます。
今回は、入れ歯を外した後に痛みが生じる原因や対処法、予防法について解説します。
入れ歯装着後の歯ぐきの痛みとは
入れ歯を外したときに歯ぐきが痛む場合、義歯性口内炎や接触性粘膜炎の可能性があります。
いずれも入れ歯の接触によって生じた歯ぐきの炎症のことであり、痛みや赤みなどの症状が現れます。
軽い場合はピリピリとした感覚として現れますが、重症化すると強い痛みや灼熱感を伴うこともあります。
また、症状の現れ方には個人差があり、入れ歯を外してすぐに感じる方もいれば、時間が経ってから痛みが出る方もいます。
こうした痛みが続く場合は、歯ぐきが慢性的に刺激を受けている証拠です。
放置すると、さらに深刻な口腔内トラブルにつながることがあります。
入れ歯装着後の歯ぐきの痛みの原因
入れ歯の不適合による機械的刺激
入れ歯を外したときの歯ぐきの痛みの多くは、入れ歯と歯ぐきの適合不良による機械的刺激が原因です。
入れ歯が大きすぎる場合、歯ぐきが常に圧迫されることで血流が妨げられ、逆に小さすぎたり部分的に合わなかったりする場合は、入れ歯と歯ぐきの間に摩擦が生じやすくなります。
その結果、話したり食べたりする動作のたびに刺激が繰り返され、入れ歯を外したときに痛みが生じます。
口内環境の変化と細菌感染
入れ歯の使用により徐々に口腔内の環境が変化し、歯ぐきに痛みを感じるようになることがあります。
これは、入れ歯が唾液の自然な流れを妨げたり、入れ歯と歯ぐきの間の微小なすき間に食べかすや細菌が蓄積しやすくなったりするためです。
このような状態が続くと口腔内の細菌バランスが崩れて歯ぐきに炎症が起き、入れ歯を外した際に痛みや違和感が生じます。
入れ歯材料に対するアレルギー反応
入れ歯の使用材料に対するアレルギー反応も、歯ぐきの痛みの原因の一つです。
入れ歯にはレジンや金属、着色料などさまざまな物質が含まれており、これらに対してアレルギー反応を起こす方は一定数います。
痛みだけでなく、発赤、腫れ、水疱形成などが症状として出ることもあり、接触を避けることで症状が改善する場合が多いのも特徴です。
清掃不良による炎症
入れ歯や口腔内の清掃の不十分さも、歯ぐきの痛みの原因となります。
入れ歯には歯垢や食べかすが付着しやすく、特に入れ歯と歯ぐきが接触する部分は清掃が難しく汚れが溜まりやすい箇所です。
この汚れに含まれる細菌が毒素や酸を産生し、歯ぐきに接触することで炎症を引き起こします。
唾液分泌の変化と口内の乾燥
入れ歯の使用による唾液の減少や口内の乾燥も、歯ぐきの痛みの原因になることがあります。
唾液は口腔内の潤滑や清浄、抗菌作用などを担っており、乾燥すると歯ぐきの表面が敏感になり、入れ歯による刺激の影響が強くなります。
また、高血圧薬、抗うつ薬、抗アレルギー薬などは副作用として口内の乾燥を引き起こすことがあるため、薬物や全身疾患も唾液分泌に影響します。
さらに、口呼吸の習慣も乾燥の原因です。
使用期間と入れ歯の劣化
入れ歯を長期間使用すると、材料の劣化や変形により歯ぐきへの刺激が増えることがあります。
また、摩耗により入れ歯の適合性が低下すると、安定性が悪くなり、特定の部位への圧迫が生じて痛みが出ることがあります。
咬合力の不均衡と過度な圧迫
入れ歯を使うと噛む力が歯ぐきに直接伝わるため、力の偏りによって痛みが生じることがあります。
例えば、噛み合わせの高さが合っていない場合、高すぎると特定の部分に過度な圧がかかり、低すぎると入れ歯が沈み込んで歯ぐきを押してしまいます。
また、片側だけで噛む癖や入れ歯の安定が悪いことも、負担の偏りを助長します。
片側の歯ぐきに圧が集中する一方で、使わない側ではあごの土台が痩せやすくなり、左右のバランスがさらに崩れるリスクがあります。
歯ぐきの痛みに対する治療法と対処法
歯ぐきの痛みは原因によって治療法が異なります。
入れ歯の不適合による刺激が原因の場合は、入れ歯の調整や修理で歯ぐきへの負担を減らします。
感染が原因の場合は、抗菌薬や抗真菌薬の処方とともに入れ歯や口内のクリーニングを丁寧に行うことで、炎症の再発を防ぎます。
材料によるアレルギーが痛みの原因となっている場合は、原因物質を特定して除去することが必要です。
アレルギーのない材料で入れ歯を作り直すほか、ステロイドの局所塗布で炎症を抑えることもあります。
また、口の乾燥が関係する場合は、人工唾液や唾液を増やす薬、室内の湿度調整、水分補給などで症状が和らげます。
重度の場合は一時的に入れ歯を外して歯ぐきを休ませ、回復後に再装着することもあります。
歯ぐきの痛みの予防法
歯ぐきの痛みを防ぐには、毎日の入れ歯清掃が欠かせません。
専用ブラシや洗浄剤を使い、特に歯ぐきと接触する部分を丁寧に洗浄することが大切です。
就寝前には入れ歯を外して洗浄剤に浸けることで、歯ぐきを休ませ組織の回復を促しましょう。
歯ぐきを軽くマッサージして血行を促すことも予防につながります。
また、定期的な歯科受診も痛みや炎症の予防のために欠かせません。
3~6か月ごとに入れ歯の適合状態や口腔内の健康をチェックすることで、問題があれば早期に対処できるようになります。
そのほか、生活習慣の改善も大切です。栄養バランスの取れた食事、十分な水分補給、禁煙、適度な運動などにより全身の健康を整えることで、口内環境が安定しやすくなります。
まとめ
入れ歯を外したときの歯ぐきの痛みは、入れ歯の不適合、口内の細菌、歯科材料へのアレルギー、清掃不足、唾液の減少など、さまざまな要因で起こります。
症状を和らげるには、入れ歯の調整やオーラルケア、生活習慣の見直しが大切です。
日々のセルフケアと定期的な検診を続けることで、入れ歯を快適に使用しながら、口内の健康を維持していきましょう。
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